11/8/2007           
MIZUNO-GUITAR No200か240 シリアル?1164(60年)2007・8?
TOP-スプルース単板/BACK-メイプル単板/SIDE-メイプル単板
弦長-?o/指板幅-47.5o〜61o(実測)/弦間-39o〜60o(実測)

いつのまにかうちに居ます。^^;
実はゴミ捨て場にコロがっていたものだったのですが、
この頃たまたま?ギター熱が再発していましたので、当然のようにレスキューしました。

自転車での帰り道、錆びた幾つかの弦を弾いてみると。意外といい音・・・
(コレは?。。。もしや。)なんて思ったけれど、別に期待できるようなコンディションでは
なかったので、いそいそと帰宅する訳です。

状態は悪く
・全体的にキズが多く、表・裏に落書き(かなり落とした後に撮影しましたが、まだ若干?)
・TOP割れ(材の収縮による合わせ面のはがれ)
・サイドの割れ(これは、割れ。)
・バック割れ(材の収縮による合わせ面のはがれ)
・ペグのギアが3個なし。etc・・・
といった感じだったのですが、こんなコンディションなのに、なぜか音がよい。。。

しかし、それもそのはず(?)このギターはなんと。総単板。(奇しくも割れた部分から、判明)
TOPは多分「松」サイド・バックは「メイプル」(色合いと虎目の感じから)
重量はとても軽く、材も乾きまくっている様子ですが、
トラスロッドも入っていない感じです。
また。TOP板の目の間隔が非常に広く、いわゆる「ブックマッチ」とは異なり、左右非対称です。
(左右非対称のTOPを見るのは初めてでした。^^;)


ネックはメイプル?しかも指板も、(黒く塗られていますが)なにかメイプルのような・・・
さらに、一見。指板とネックが一体成型されているような・・・
さらに、さらに。ネックブロックに木目が・・・これは、マホガニーではなくて、ひょっとしてスプルース・・・
という、ちょっと不思議なギターなのですが、この仕様が狙いであってもなくとも、音はカラッとしていて、そして。。。「非常によい」のです。

そんな訳で、このギターの発祥が知りたくなり、ネットで検索をかけてみたんですが、なかなか HITせず。。。
そんな中、サウンドホール内のシールが同じギターを見つける。
ただし、見つけたギターは似姿こそそっくりですが、サウンドホールまわりに貝のインレイが奢られていたり、
指板もローズ系のようで、こちらのものより高級っぽい雰囲気をかもしだしておりますよ。^^;
そしてお値段32000円位だったかな?(案外お高いのねぇ〜。)


201B・L-6と試奏して、なんだか解らなくなった時。ふぃとこのギターの音を出すと。
「なぁにやってんの?ケタケタw」と、笑われる。
ブレーシングなんてただの角材みたいなもの。TOPのブレーシングに考えも無さそうで、横棒が二本走っているだけ・・・
TOPの板も目がガラ空きで、その上左右対称じゃないし、作りなんて、誉められたもんじゃない。
だけど、音がよい。
小さく弾いても、つやつやな音。フレットを走って高い方へ持っていっても、へこたれない。
大きく弾けば、何処までも。ボディーの限界があるだろうが、目一杯全体で共鳴してくれる。

この音を、いわんや、「安っぽい音」とでもいうのかもしれない。だけど、そうだろうか・・・
例えば、気品のある音が在ったとして、それ「だけが」ギターが辿りつくべき音なのだろうか・・・

こいつは、言っている。
「理屈じゃないんだよ。理屈じゃ・・・。」
まるで、中尾なんとかさんみたいだぞ?

とにかく、今の所、このギターが我が家で一番素敵な音の出るギターだと言う事は事実です。


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